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寺報「地蔵院だより」第3号

本堂建設がスタート

第3号 平成20年11月

かねて懸案の地蔵院の再建工事がいよいよスタートします。地蔵院建設委員会は平成20年10月21日、地蔵院本堂および位牌堂工事の発注先として、岐阜県関市の寺社建築専門業者の亀山建設株式会社と本堂工事費1億8千400万円(消費税を含む)で正式契約を取り交わした。この工事費は本体工事で雑費その他の工事費は含まれていない。木造建築は用材の養生期間が必要なため亀山建設は直ちに用材の手配を開始する。現地での建設工事は平成22年2月頃に開始し、最終的な完成は平成23年6月頃を目指している。

◆建設業者選定経過報告◆

6月16日 寺社建設の実績の多い専門業者5社(鵤工舎、亀山建設、中島工務店、天峰建設、門奈建立)を選定して地蔵院に集まっていただき、建設委員会の仕様書に基づく見積りを依頼。
7月7日 各社より提出された見積書を比較検討したところ最高3億1千980万円から最低1億8千500万円にわたる大きなバラツキが見られた。建設委員会設計部において各業者との折衝を行った結果、その中から筋の通った見積り額を提示した門奈建立と亀山建設の二社の内容を精査。
8月21日 第19回建設委員会を開催し、門奈建立と亀山建設の両社が最近浜松近郊で建設した寺院の実地検証することを決定。
9月11日 亀山建設による袋井市正福寺(現在建設中)、門奈建立による掛川市安興寺(平成16年完成)を現地視察して両寺院のもつ特徴を比較見聞した。引続いて第20回建設委員会を開催して全員一致で亀山建設を最有力候補に選定。
9月17日 建設委員会設計部と亀山建設の間で詳細見積り折衝の結果、当初設定予算にほぼ近い金額の1億8千400万円で本堂および位牌堂工事費(消費税を含む)の交渉が成立。亀山建設に地蔵院の建設を発注することに内定。
10月21日 地蔵院側から住職、檀徒総代、建設委員会代表、そして一方の亀山建設側から亀山義彦社長、亀山直央常務が出席し、工事契約書に調印して地蔵院本堂及び位牌堂の建設計画が実現に向けて正式に発足。

◆ごあいさつ◆

私はこの度、地蔵院様本堂新築工事を請負わせていただきました岐阜県関市の亀山建設株式会社代表取締役亀山義彦です。まずは地蔵院住職、役員、檀家各位に工事のご用命を戴き有難く感謝申し上げます。  弊社は手掛けさせていただく建造物の品質に目標を定めておりまして、それは「堅牢で美しい形の建物を造る」ということです。具体的に申しますと最低一年は養生した木材で耐震性を十分に持った建物を造ることです。柱は太く柱と梁の接合には長柄に車知栓打という正統な木造の工法で施工し、伝統木造建築の特質である「粘り」に秀れた耐震構造とします。又禅宗系仏殿に用いられる「ときょう」と称する組物を柱の頂部に用い、虹梁、格天井を用いて質実な気風の中にも、荘重さを持つ空間を造り出すよう努力する所存です。  浜松及び近郷で臨済宗方広寺派の寺院本堂を手掛けさせていただく寺院数は地蔵院様で五ヶ所目になりますが気持を新たに、また御当寺総代で建築士の高橋健二様、竹山敏治様のご指導を仰ぎつつ立派な本堂が竣工できるよう頑張りますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

亀山建設株式会社

所在地 〒501-3932 岐阜県関市稲口1037番地
TEL 0575(22)0637 (代表)
FAX 0575(22)0862
創立 昭和12年11月
資本金 2,000万円
業務内容 寺社建築及び一般建築の設計、総合請負
代表取締役 亀山義彦 卓越技能者として平成15年度厚生労働大臣表彰を受け 「現代の名工」に選ばれる。
社員数 102名  一級技能士34名、二級技能士28名 一級建築士8名、 二級建築士16名
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寺報「地蔵院だより」第2号

第2号 平成20年7月

ごあいさつ     護法山 地蔵院住職 法山高秀

間もなく、お盆を迎える時節となってまいりました。壇信徒各家におかれましては、益々ご清祥のことと慶賀に存じ上げます。日頃、地蔵院護寺につきまして、ご協力、護法愛を頂き、各家ご先祖様の御霊もお喜びのことと思います。 この度、先代髙澄和尚遷化にあたりまして、津送儀には多くの檀徒皆様にご参列、御香資を賜り、誠に有り難う御座いました。皆様方のご厚情に対しまして心より御礼を申し上げます。津送には大本山方広寺管長猊下大井際断老大師を大導師にお迎えし、鎖龕、起龕、奠湯、奠茶に各法類の和尚様より香語を賜り、方広寺派の重鎮たる御歴々和尚様方のご参列を頂き、斯くも盛大に式を送ることが出来ました事は、檀徒総代様はじめ、檀家皆様のおかげと、心から感謝申し上げます。 また、先代和尚遷化の日に拙弟子高純が修行を終え、四月に帰山いたしました。今後皆様方の護法愛を頂き、愛山護法に勤めさせる所存で御座います。何卒よろしくお願い申し上げます。 さて本堂改築の大事業につきましては、いよいよ設計図が完成し具体的な細部の検討に入ってまいりました。建設委員の皆様には度重なる、会合を頂きより良い建築物となるよう検討を頂いております。 壇信徒各家には、今後とも引き続き、菩提寺への護法愛を賜りますようお願い申し上げます。 合掌

建設委員会から  檀徒総代 小野田信夫

盛夏の候檀家の皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃は地蔵院のことにつきましては格別のご理解ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。このたびの伽藍建設にあたりましては建設委員ならびに皆様のご協力を戴き、建設業者五杜を選定いたしまして、平成二十年六月十六日に建設業者各杜に地蔵院の書院に来て戴き、現場の状況説明と質疑応答等を行った上で、設計仕様書に基く見積書の提出をお願いしました。そして平成二十年七月七日に各社から見積書の提出を頂きまして、目下建設委員会にて各社の見積書の内容を詳細に検討しておるところでございます。 さて、順調に建設業者の選定が終わりますれば、工事期間の予定と致しましては平成二十年末までに工事契約、平成二十一年着工、平成二十三年頃までに本堂並びに位牌堂の完成を予定しております。 建設資金面におきましても、檀徒の皆様方の暖かいご理解とご支援により、ほぼ予定通りのご協力をいただける見通しとなり厚く御礼申し上げます。今後は皆様方に喜んで戴ける伽藍造りができますよう関係者一同一層の努力を傾ける所存でございます。
平成二十年七月吉日

地蔵院再建計画

設計の特徴と見積りまでの経過

◆本堂設計の特徴◆

新本堂は現在の本堂の寄棟造りの外観イメージを踏襲し、さらにいくつかの特徴をもつ。

A.段差のない設計

1.山門を入るとゆるやかなスロープで玄関に続く。
2.玄関ホールから内側はすべて床面の高低差をなくす。

B.耐震対策

1.H19年12月に専門機関に依頼して地質調査を実施。その結果地表から5mより下の地層は密実な砂土質で、十分な耐力が期待できる値(N値30以上)であった。
2.基礎は鉄筋コンクリート製の地中梁を布設、さらに要所には径30cm長さ6mのコンクリート杭39本を打設する。
3.中央部の最も荷重のかかる部分は径30cmの丸柱8本を配し、外周には耐力壁をバランスよく配置する。
4.本堂と位牌堂は建物の重量が異なるため別棟構造とし地震時の揺れに対応する。

C.多目的利用

1.本堂は板張りとし椅子を並べて法事などを行いやすくする。
2.写経その他の多目的小集会に利用できる和室を設ける。

◆平成20年度前半の活動経過 ◆

平成20年1月 本堂建設に向けて今年度前半のスケジュールを検討し、1月中に建設委員会の設計部会で計画案を作成
平成20年2月 実施設計案は次の四つの部分で構成する。
①『玄関』を設け、玄関部には寺務室10帖を含む。
②『本堂』は間口9間5尺、奥行9間3尺とし、10帖の上間、下間の二部屋を除いて床はすべて板張りとする。
③ 『位牌堂』は間口4間、奥行5間4尺。現在より約5割ほど広くする。
④『納戸』は18帖。仏具、椅子などを収納する。
平成20年5月 ①見積り用設計図を建設委員会で再確認。
②見積り依頼業者の5社を選定
③業者への現場説明会を、6月16日地蔵院書院で実施し見積りを依頼する。
平成20年7月 第18回建設委員会開催。設計部会においては5社より提出された見積書の内容を詳細にわたって精査し、業者決定に向けての折衝に臨む。

今回実施した見積り範囲は本堂だけの見積りであるために、引き続き山門、お堂、外構工事等の施設について設計を進めることになる。また、工事開始に向けて仮本堂の準備、参詣者用の通路の確保、さらに工事用仮設建物の配置等の課題がある。

 

◆地蔵院再建寄付金納付のお願い◆

地蔵院建設については格別のご協力のほど感謝申し上げます。つきましては寄付金の第1期納付期限7月31日が迫って参りましたので、まだ納付がお済みでない方は期日までに必ず納付されるようお願いいたします。なお取扱い金融機関は次のいずれかの振込口座をご利用願います。

地蔵院再建寄付金振込み金融機関口座

金融機関 口座名 口座番号
静岡銀行入野支店 ジゾウインケンセツイインカイ
地蔵院建設委員会
普通0342050
浜松信用金庫可美支店 同上 普通787451
JAとぴあ浜松農業協同組合 高塚支店 同上 普通0007503

先代住職高澄大和尚の津送(本葬)

地蔵院十九世住職の元峰高澄大和尚が4月1日に逝去されました。享年80歳でした。大和尚の津送の儀(本葬)は5月15日に当地蔵院において、地蔵院総代小野田信夫さんを葬儀委員長として、地蔵院、観照寺(東若林)、蔵興寺(通称虚空蔵さん)三寺の合同葬をもって営まれました。葬儀には大本山奥山方広寺管長大井際断猊下を大導師としてお迎えして厳粛に執行され、故高澄大和尚の逝去を悼み、各寺院方をはじめとして多くの人々が参列して大和尚にお別れを告げました。

【8月のお寺の主な行事】

8月5日 午前8時より境内清掃 終了後、定期檀徒総会開催
8月7日 松焚き
8月14日 松焚き
8月15日 午後2時より山門施餓鬼
8月24日 午前9時より地蔵盆

寺報「地蔵院だより」第1号

第2号 平成20年7月

地蔵院再建に思う

護法山地蔵院住職 法山高秀

新年あけましておめでとうございます。檀信徒各家におかれましては、益々ご清祥のことと慶賀に存じ上げます。日頃、地蔵院護寺につきまして、ご協力、護法愛を頂き、各家ご先祖様の御霊もお喜びのことと思います。また、この度本堂改築の大事業にあたり、多大なるご協力をいただき、檀信徒皆様の愛山護法の念に心から感謝申し上げます。
  この大事業に際し、昨年より建設委員の皆様には、檀信徒の皆様のご意見を頂きながら、度重なるご協議を頂き、後世に残る建物として如何にするべきかと、検討を重ねて頂いております。檀家の皆様からは「いつ着工ですか?いつ完成ですか?」とのご質問を頂くことが大変多くなりました。皆様の心待ちの思いが感じられ責任の重さをさらに感じております。白隠禅師来寺250年の記念すべき本年に、着工時期のご報告が出来ればと思います。檀信徒各家の皆様方には、今後とも引き続き菩提寺への護法愛を賜りますようお願い申し上げます。
平成二十年一月吉日
合掌

檀徒総代 小野田信夫

新年明けましておめでとうございます。檀家の皆様におかれましては、お健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。平素は、地蔵院の運営並びに行事等の実施に際しまして、格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。念願の伽藍建設については、檀家の皆様方のご理解ご協力を戴き圧倒的なご賛同を戴きましたことを重ねて厚く御礼申し上げます。 伽藍建設事業計画も発足以来一年が経過いたしました。この間建設委員会を設立し皆様方のご意見等を踏まえながら最善案を検討してまいりまして、今の段階では本堂並びに位牌堂の設計の検討の最中でございます。今後は建設委員一丸となって檀家の皆様に喜んでいただける伽藍建設に最善の努力を傾注する所存でございますので一層のご支援ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。檀家の皆様方のご健康、ご多幸を心から祈念し、ごあいさつといたします。

地蔵院再建計画

経過報告ならびに今後の予定

◆今までの経過◆

H18.8.5 檀信徒護寺会総会にて「本堂再建建設委員会」設立の承認。
H18.8.15 総代会にて「本堂再建建設準備委員16名(住職・総代を含む)」選任しその後檀家の承認を得る。
H19.1.14 第1回建設委員会開催。以降毎月第3金曜日を定例日とする
H19.2.16 近隣寺院見学会(増楽寺、興福寺、光勝院、福厳寺、西福寺 計5寺院)
H19.3.9 本堂再建趣意書、建設予算案、建設資金計画等の検討開始。
H19.4.13 ①檀家負担割合の決定 居士・庵主150万円、上座・沙弥・信士100万円、墓檀家40万円
②負担金の納付方法は、一括払い、分割払い(最長5年)の二種類とする。
③平成20年7月より指定の各金融機関振込みとする。
H19.7.8 ①地蔵院護寺会臨時総会開催(出席156名、欠席53名、委任状79)。
②地蔵院伽藍再建計画の承認。
③建設部会の試算による建設費予算案として2億7470万円の提案。
H19.7.20 建設委員会に建設部、経理部、総務部の3専門部会を設置。
H19.8.19 「建設寄付金同意書」を護寺会の世話人を通じて配布ならびに回収を依頼。
H19.9.14 寄付金同意書の回収。(内訳一括払120、分割払142、未回収等26)
H19.10.12 伽藍建設計画の内容の具体化を開始し現在に至る。

◆今後のスケジュール案◆

平成20年前半 建設準備、建設業者選定、見積り合せ、業者決定・発注
平成20年前半~
平成21年後半
工事着工、仮本堂設置、本堂解体、建設準備作業
平成21年後半~
平成23年前半
伽藍建設(本堂工事、山門工事、外構工事等)
平成24年 全工事完了 落慶式

プロフィール

HN:
護法山 地蔵院
性別:
非公開

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